悪巧み炎Zクロバットのすすめ
クロバット@ホノオZ
性格:臆病
努力値:H52C252D4S196
実数値:167-85-100-122-101-192
特性:すりぬけ
挑発/悪巧み/熱風/めざ氷
調整意図:
B<D(DL対策)
H:余り(奇数調整)
C:ぶっぱ
S:最速ゲッコウガ抜き
<はじめに>
こんにちは、キョロと申します。今回は炎Zクロバットの紹介記事となります。この型自体は別の方の構築記事を参考にして考えたものなので起源主張はしませんが、クロバットの可能性の1つとして少しでも多くの方に知っていただけたらいいなと思い記事にしました。
<解説>
S13で使用した子。現環境において最メジャーであるヒコウZクロバットの対面性能ととんぼがえりによる初手性能は落ちるものの、誘う鋼タイプやマンダランドに対して強いため奇襲性能がかなり高く、また挑発と積み技を両立してカバマンダガルドやランドガルドなどといったサイクル構築の崩しの要ともなりうる可能性を秘めた型である。
☆対カバマンダガルド性能☆
参考元の構築の採用理由にもなっているこの型の強みの1つ。クロバットをカバルドンに対面させ、ギルガルドバックに悪巧みを合わせることで熱風Zでギルガルドを、めざ氷でボーマンダを倒すことができ(HDに厚い型は倒せない)、カバルドンは半減実なら挑発で完封できる。実際はカバルドン対面挑発かギルガルドバックかの択にはなるが、最悪ギルガルドが残飯ならシャドボかげうちを耐えられるため起点にできる(C特化でも最高ダメ108+46)ためかなり安定して勝つことが可能。
他にも対面で積むことが可能になればランドガルドやマンダナット、カバナットやバナカグヤ、グロスランド、カバカグヤなどといった選出を崩すことができる。
☆奇襲によるサイクル破壊☆
現在のシングルレート環境において最メジャーなのは物理のヒコウZ型であるため、物理型に絶対的有利を取れるナットレイ、テッカグヤ、エアームド、ギルガルドなどの鋼タイプ、カバ、ランド、マンダなどは対面居座るし、下手すればあと投げされることも多い。この幻想を利用すれば初手ナットレイを炎Zで吹き飛ばしたり、メタグロスに致命傷を与えたりできる他、ジャラグロスやムドー入りの受け選出なんかにも対応可能。相手が型に気づくまでの間のチャンスを掴めればサイクルを崩壊させることができる。
☆挑発による対応力☆
奇襲が決まって特殊型がバレると、マンダやリザなどの積みアタッカーが起点にしようとやってくることが多い。そこに挑発を刺すことで起点回避し、あわよくば火力や補助技を封じられた相手をこちらが起点にしていくこともできる。これはトリルや電磁波などから展開するギミックパーティにも同様に刺さる。
☆その他基本的な役割☆
他にもサイクル下での地面の一貫切り、カミツルギ、ジャローダ、フシギバナ、モロバレルといったくさタイプへの役割遂行、ジャロゴーリや分身ペンドラー、みがまもグライオンに対しても特性すりぬけで対応が可能といったクロバットの基本的な役割は十分果たすことができる。
<与ダメ、被ダメ>
①与ダメ
・熱風
HBナットレイ:72.9〜86.1%
耐久無振メガグロス:43.8〜52.9%
耐久無振テッカグヤ:43.0〜51.1%
H振り剣ガルド:74.2〜88.6%
H振り盾ガルド:31.1〜37.1%
キノガッサ:81.4〜96.2%
H振りメガクチート:49.6〜58.5%
耐久無振メガルカリオ:67.5〜80.0%
HBエアームド:59.6〜67.4%
H175ジャローダ:44.5〜52.5%
カミツルギ: HDチョッキ以外は確定1発
基本的に積まないとツルギ以外落とせない。
・熱風Z
HD特化ナットレイ:99.4〜117.1%
耐久無振メガグロス:80.0〜95.4%
HBカバルドン:40.9〜48.3%
204-142テッカグヤ:55.8〜66.6%
H振りギルガルド:57.4〜68.2%
H振りメガクチート89.1〜105.7%
メガルカリオ:124.1〜146.2%
ASミミッキュ:50.0〜59.2%
カグヤ、ガルドは積めば落とせて、それ以外には積まなくても致命傷を負わせられる。HBカバは積んでも落とすことができない。
・めざ氷
HBランドロス:57.1〜63.9%
耐久無振メガマンダ:61.1〜72.9%
HD特化メガマンダ:35.6〜43.5%
耐久無振アーゴヨン:40.5〜48.6%
少しスリップ入れて積めば基本崩せる。
②被ダメ
・物理方面
A無振りランドの岩封:45.5〜53.8%
ASミミッキュの専用Z:50.2〜59.2%
A特化メガマンダの恩返し:88.6〜104.7%
陽気メガギャラの1舞氷の牙:91.0〜107.7%
特化メガグロスのバレパン:38.3〜45.5%
HBカバの氷の牙:39.6〜46.7%
HBナットのジャイロ:58.0〜68.8%
陽気ガッサの岩封:74.2〜88.6%
A無振カグヤのヘビボン:49.1〜58.0%
特化メガクチの不意打ち:53.8〜64.0%
陽気メガルカのバレパン:35.9〜43.1%
陽気メガルカのインファ:26.9〜31.7%
A252ツルギの叩き:34.1〜40.7%
・特殊方面
変幻ゲコの水手裏剣:17.9〜53.8%
C特化テテフのムンフォ:31.7〜37.7%
C252メガマンダのハイボ:61.6〜73.6%
HBポリ2の冷ビ:51.4〜61.0%
C特化ガルドのシャドボ:59.8〜70.6%
C252アーゴヨンの流星群:77.8〜92.2%
無振りフェローチェの珠冷ビ:82.6〜98.2%
☆相性の良い味方☆
このクロバットが苦手なゲコミミ系統の対面構築に対してボルトチェンジから展開できる。他にも水タイプやバンギラス、ヒードランも相手できるためクロバットの苦手な相手に強い。またもっとも起点にしやすいナットレイを誘い出して鬼火を入れることでさらに起点にしやすくできる。
・竜舞バンギラス
クロバットがでんきやエスパータイプ、ほのおタイプのポケモンに倒された後の切り返しの積みエースとして優れている。対カバマンダガルドにおいても選出に組み込むことでガルドを流してカバを誘い出せるためより安定する。
・スカーフカプ・テテフ
クロバットの奇襲ではがねを潰したあとに通すエースとして優れている。ゲッコウガには注意したい。
・ステロや撒菱を使えるポケモン
撒菱をまくことでグロスを、ステロをまくことでマンダを崩しやすくなる。積み構築にするなら組み込みやすいはず。
<あとがき>
物理型とは対照的な役割対象を持った特殊型クロバットの紹介でした。めざ氷をヘド爆に変えたり、どくどく入れたりと色々カスタマイズはできると思うのでまた試してみたいと思います。でも挑発入れないとアーゴヨンの劣化になりかねないのでそこは注意してほしいです。
改めて本記事をご覧いただきありがとうございました。何かの参考になれば幸いです。